4K・8Kスーパーハイビジョンのケーブルテレビ再放送
実現に向けて共同で評価実験を進めます

日本デジタル配信株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：河村 浩、以下JDS）は、日本放送協会（NHK）、KDDI株式会社（KDDI）、株式会社ジュピターテレコム（J:COM）とともに、衛星による4K・8Kスーパーハイビジョン（以下、4K・8K）放送を、ケーブルテレビや光ファイバー網での複数搬送波伝送方式による再放送の実現に向け、複数搬送波伝送方式の信号を復調するLSIを用い小型の評価用受信装置^*1)を試作して、共同で評価実験を進めます。

《　参考　》

5月26日（木）～29日（日）に開催されるNHKの「技研公開2016」では、上記の評価用受信装置についても展示が行われる予定です。

*1)複搬送波伝送方式を復調する新開発のLSIを使用。

 

別紙

〇複数搬送波伝送方式とは

ケーブルテレビ施設におけるチャンネルの使用状況に応じて、64QAM^*2)や　256QAMなどの異なる変調方式の搬送波を組み合わせることによって、4K・8K信号を伝送できるようにする方式です。

図１　8K信号を３つのチャンネルで分割伝送する例
1チャンネル（6MHz帯域幅）あたり、64QAM ^*2) で約29Mbps、
256QAMで約39Mbps伝送可能

〇受信機の構成例と試作した小型評価用受信装置

図２　ケーブルテレビ用4K･8K受信機の構成例
受信機のうち、RF信号を復調する部分を試作して性能を評価予定

 

*2)  QAM（Quadrature Amplitude Modulation）：直交振幅変調
*3)  MMT（MPEG Media Transport）：4K・8K衛星放送で採用された多重化方式

図面提供 NHK