ケーブル・プラットフォーム「ID連携基盤」向け
クラウド型加入者認証認可　「IdPクラウドサービス」の提供開始

日本デジタル配信株式会社(本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：河村 浩、以下「ＪＤＳ」)は、クラウド型加入者認証認可サービスとなる「IdPクラウドサービス」(以下、本サービス)を全国のケーブルテレビ事業者向けに2013年末より提供を開始いたしました。
JDSは昨年11月12日に有料放送管理業務の届出を行いましたが、本サービスはケーブル・プラットフォームがもつ機能のひとつとして挙げられている「ID連携機能」(※注１)を提供するクラウドサービスです。
「ID連携機能」とは、様々な既存IDの相互認証をすることによりケーブルテレビの付加的なサービスを実現する機能です。JDSでは、ケーブルテレビ事業者のIP-VODサービスにおけるID連携機能を提供すべく、本サービス対応サービスの第一弾として、株式会社ジュピターテレコム、ジュピターエンタテインメント株式会社が提供するIP-VODサービス「milplus（みるプラス）」（※注3）における加入者の認証・認可に対応いたしました。

本サービスを通じて、ケーブルテレビ事業者の加入者契約、課金管理などの加入者管理システムと IP-VOD サービスとをシームレスに連携することができます。また、本サービスは、クラウド型で提供することにより、ケーブルテレビ事業者は対応サービスを低コストで運用していくことが可能となります。併せて、加入者管理システムを限定しておりませんので、ケーブルテレビ事業者が使用している加入者管理システムをリプレースすることなくご利用いただくことができます。
本サービスは、TV Everywhere サービスをケーブルテレビ事業者が提供する為のインタフェース標準規格「TV Everywhereサービス運用仕様 JLabs SPEC-026 1.0版」(※注2)に準拠しています。

現在IP-VODサービス「milplus（みるプラス）」は複数のケーブルテレビ事業者での採用が決定しており、昨年11月末より、加入者認証認可について本サービスを利用して順次IP-VODサービスの提供を開始していただいています。

JDSでは、今後とも本サービスに対応するサービスの追加や、新たにOpenID、ECサービスとの連携も検討していくとともに、ケーブルテレビ事業者のさらなるサービスの向上に貢献してまいります。

＜採用決定ケーブルテレビ事業者(順不同)＞
ケーブルテレビ(株)（本社：栃木県栃木市）
[栃木ケーブルテレビ・館林ケーブルテレビ・結城ケーブルテレビ・筑西ケーブルテレビ]
入間ケーブルテレビ(株)（埼玉県入間市）
東松山ケーブルテレビ(株)（埼玉県東松山市）
ゆずの里ケーブルテレビ(株)（埼玉県入間郡）ほか

(注 1) 「ID連携機能」
平成25年6月11日 総務省より発表された「放送サービスの高度化に関する検討会 検討結果とりまとめ」において報告されたケーブル・プラットフォームの具体的な機能の一つである「②既存IDの事業者間連携プラットフォーム機能」を実現する為の機能で、ケーブルテレビ利用者の共通ﾎﾟｰﾀﾙや業界共通の利用者特典の付与など付加的なサービスを実現する機能。既存IDの相互認証機能。地域における共通IDとの連携も可能にすることにより、地域における利便性あるサービスとの共存も可能。
(注 2)「TV Everywhere サービス運用仕様 JLabs SPEC-026 1.0 版」
一般社団法人 日本ケーブルラボ(JLab)の「TV Everywhere サービス」運用仕様 JLab の TV Everywhere 関連、IP-VOD 関連等の各仕様に基づき、米国CableLabs の OLCA(Online Content Access)仕様をベースに認証情報を表現する仕様である SAML(OASIS Security Asscrtion Markup Language)等を用いて制定。
(注 3)IP-VOD サービス「milplus（みるプラス）」 http://www.jcom.co.jp/corporate/newsreleases/2013.html
マルチデバイスでの視聴に対応しており、視聴者はテレビ、パソコン、タブレット端末、スマートフォンなど、さまざまなデバイスでVODサービスを利用することが可能。

 

資料1　IdPクラウドサービスの概要